タスマニアデビル

Sarcophilus harrisii (Boitard, 1841)
タスマニアデビル
Photo: JJ Harrison (https://www.jjharrison.com.au/) / CC BY-SA 3.0 · Wikimedia Commons1 / 8

解説

食性

食性は肉食で、主には死肉を食べる。およそ肉食に分類される獲物ならば何でも食べる。ポッサム・小型のワラビーなどの哺乳類、鳥類、昆虫類等を捕食する。ウォンバットは脂肪を多く含むため好む。野生のデビルの胃からホヤが見つかったことがある。

行動

夜行性で、昼間は穴ぐらや藪の中に潜んでいる。夜になると餌を求めて1晩に16 kmほど移動することがある。鳴き声が非常に特徴的で、うなり声・叫び声を上げる。自分より大型の動物に対しては臆病で、格上の個体や人間等に対して牙をむき出してうなるのはパニックになっているか直接的な争いを避けるためのハッタリである。

社会

縄張り意識はさほど強くなく、数匹の縄張りが重なり合っていることもある。腐肉の臭いに誘われて集まった同格の個体が、争ったり威嚇したりしながらも、ひとつの獲物に同時に食らい付いていることもまれではない。気性が荒く、個体同士が餌の奪い合いで激しい争いになることもある。争いなのかコミュニケーションの一環なのか、恐ろしげな威嚇の鳴き声・ジャブの応酬・果ては本格的な喧嘩や多少の怪我はつきものである。

繁殖

繁殖期は通常3月(タスマニアでは初秋)。雌は妊娠しなければ3週間の発情期内に3回ほど排卵する。雄同士は雌を巡って激しく争い、勝者の雄は雌を3 - 5日ほど巣に監禁して生殖行動を行う。有袋類、言い換えれば無胎盤類であるタスマニアデビルの妊娠期間は約3週間で、胎児が非常に未熟な状態で出産する。通常は2 - 3匹の赤ん坊を子育てすることになる。

人との関わり

タスマニアデビルは現在タスマニア島のみに生息するが、かつてオーストラリア大陸にも分布していた。ヨーロッパ人がオーストラリアに到達した14世紀終わり頃に、オーストラリア大陸で絶滅した。ヨーロッパ系住民はタスマニアデビルを害獣として駆除を奨励し、政府も奨励金を設けた。1941年から保護法が成立し、現在に至っている。DFTDという病気により個体数が減少しており、絶滅の危機にある。

この解説は Wikipedia 日本語版「タスマニアデビル」(版 110131901)を元に作成しています。CC BY-SA 4.0

分布

記録が少ない多い

観察記録の位置(GBIF に集まった記録。分布域そのものではない)
化石と、飼育中の個体として登録された記録は除いています。動物園などの記録が一部含まれる場合があります。
データ: GBIF.org(観察記録 35,989 件) / 地図: © OpenStreetMap contributors © OpenMapTiles / GBIF

動画

  • オンライン「タスマニアデビル・パートナーシップ活動報告会」2025年10月21日

    東京ズーネットYouTubeチャンネル

  • 東京ズーネットBB Vol.208 タスマニアデビル「テイマー」の寝相

    東京ズーネットYouTubeチャンネル

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