アブラコウモリ

Pipistrellus abramus (Temminck, 1838)
アブラコウモリ
Photo: WATANABE Hitoshi 渡辺仁 (tbc_watanabe) / CC BY 4.0 · Wikimedia Commons1 / 4

食性

カ、ユスリカ、ヨコバイなどの小型昆虫類を主食とする。ウンカ、甲虫、ゴキブリなども捕食する。都市部ではユスリカが重要な食物となっている。

行動

夜行性であり、昼間はねぐらで休む。日没近くから夜間に飛び回る。ヒラヒラと不規則に飛び回りながら飛翔昆虫を捕食する。冬眠期間中でも暖かい日には飛翔する姿が見られる。天敵は蛇や猛禽類やカラスである。

社会

数頭の家族単位(雌と幼獣)で暮らすことが多い。幼獣を含む雌の繁殖集団では50-60頭、時には200頭にもなる。成獣の雄は1頭で暮らすことが比較的多い。

繁殖

雌は満1歳から出産し、7月初旬に1-4頭(通常は2-3頭)の仔を産む。30日程度で離乳して巣立つ。10月に入ると交尾を行う。精子は雌の生殖器官に貯えられたまま冬を越す。冬眠あけの4月下旬になってから排卵が起こり、受精・妊娠する。

人との関わり

アブラコウモリは人家周辺を飛ぶ蚊などの害虫を捕食するため、益獣としての側面がある。1か所に暮らす個体数が多い場合、人家を住処とすることもあり、人間生活に被害を与えることがある。近年、このような苦情は増加傾向にある。忌避剤の使用やコウモリ駆除の依頼をする家庭もある。

この解説は Wikipedia 日本語版「アブラコウモリ」(版 110134617)を元に作成しています。CC BY-SA 4.0