ナミチスイコウモリ

Desmodus rotundus (E. Geoffroy, 1810)
ナミチスイコウモリ
Photo: Acatenazzi at English Wikipedia / CC BY-SA 3.0 · Wikimedia Commons1 / 8

解説

食性

主に哺乳類の血を吸い、特に牛や馬などの家畜の血を好む。バクなどの野生動物の血を吸うこともあるが、特に馬の血を好む傾向にある。歯で動物の皮膚に穴を開け、肉を小さく噛み切り、舌を出し入れしながら血を舐める。

行動

ねぐらから5-8kmの距離で餌を探す。獲物を見つけるとその体に直接降りるか、地面から飛び上がって体に掴まる。食後は水分を大量に摂取し排泄を行う。糞は血液のみを摂取するためか、黒く粘着質で臭い。夜間に狩りを行い、反響定位と嗅覚を使って獲物を探す。

社会

社会性が発達しており、通常100匹、時として1,000匹にも及ぶ大規模な群れを形成することもある。食物分配の95%は近親者の間で観察された。食物分配の70%は母親から子供への分配であった。ねぐらを共有した割合が60%を超えると食物分配が起こった。グルーミングを通して腹部の大きさを測ることで、相手の空腹度を判断していると考えられる。

繁殖

一年中繁殖するが、雨季にピークを迎える。産仔数は1匹である。妊娠期間は約7ヶ月。主に雌が子育てを行い、母親は単独で餌を食べた後、戻ってきて子供に授乳を行う。幼獣は生後6ヶ月で母親の狩りに同行し始め、生後9ヶ月で完全に乳離れする。

人との関わり

南米では本種が狂犬病を媒介することが多く、家畜にとって危険である。1932年3月に細菌学者のJoseph Lennox Pawanは狂犬病に感染したチスイコウモリを初めて発見した。起床時に寝室でチスイコウモリを発見した場合は、医療処置を受けることが推奨される。

この解説は Wikipedia 日本語版「ナミチスイコウモリ」(版 109569408)を元に作成しています。CC BY-SA 4.0

分布

記録が少ない多い

観察記録の位置(GBIF に集まった記録。分布域そのものではない)
化石と、飼育中の個体として登録された記録は除いています。動物園などの記録が一部含まれる場合があります。
データ: GBIF.org(観察記録 17,488 件) / 地図: © OpenStreetMap contributors © OpenMapTiles / GBIF

動画

  • The Bumblebee Bat is the World's Smallest Mammal

    Animalogic

写真

亜種

  • Desmodus rotundus murinusWagner, 1840
  • Desmodus rotundus rotundus(E. Geoffroy, 1810)